【ジュネーブ共同】スイスの美術品収集家が所有する絵画の一部に書かれた文章がレオナルド・ダビンチの直筆である可能性が高いと、イタリアの美術史学者らが鑑定した。何と書かれているかまでは解読できておらず、鑑定を主導したシルバーノ・ビンチェッティ氏は「いつか解き明かされるかもしれない謎だ」としている。
絵画は、若い女性の上半身を赤い木炭で描いた素描。スイスの古美術商らの手を経て1990年代に再発見され、ダビンチ研究の権威として知られる故カルロ・ペドレッティ氏が2001年、ダビンチの弟子、チェーザレ・ダセスト(1477~1523)による作品だと認定していた。