【ニューヨーク共同】カナダの貨物鉄道大手2社が8月下旬、運行を停止した。労使交渉が決裂し、会社側が労働組合員の就業を拒否したためだ。労組側もストライキで対抗するなど混乱は拡大。北米全体で物流が長期間停滞する懸念も浮上し、カナダ政府に介入を求める声が高まっている。地元メディアなどが報じた。
2社はカナディアン・ナショナル(CN)とカナディアン・パシフィック・カンザスシティー(CPKC)。カナダ貨物鉄道大手が労働争議で同時に運行を停止したのは今回が初めて。2社の運行停止は、賃上げや休暇といった労働条件を巡る労使交渉で意見が対立して起こった。