川口市の路上で自転車に乗っていた女性を車ではねて死亡させたとして、自動車運転処罰法違反（過失運転致死）と道交法違反（ひき逃げ）の罪に問われた同市立小学校の前教頭田中嘉明被告（55）＝懲戒免職＝について、懲役2年（求刑・懲役3年）の1審判決が10日付で確定した。

　検察、弁護側はいずれも控訴期限の9日までに控訴しなかった。

　田中前教頭は昨年7月28日午前2時ごろ、川口市東本郷の路上で自転車に乗っていた飲食店従業員イトウ・ジョセフィン・ラメダさん＝当時（56）＝を乗用車ではねて死亡させ、事故を申告しなかったとして、3月にさいたま地裁で懲役2年の判決を言い渡されていた。