【台北共同】英国亡命中の香港の民主活動家、羅冠聡氏が25日、台北で自著の出版発表会に参加した。中国当局による香港の統制強化に触れながらも「(香港は)完全に消された場所ではない」と強調。「多くの人々が限られた公民社会の空間でいろいろと試そうとしている」と述べ、香港社会の現状に関心を払うよう呼びかけた。
今年3月の香港の国家安全条例施行などにより、海外での対中抗議活動も「大きな圧力」にさらされていると指摘。香港では愛国教育の強化などを通じ、アイデンティティーや文化が消されようとしており、海外で対抗する活動を展開していく必要性を主張した。