埼玉新聞

 

虐殺、差別伝える美術展 千葉の在日朝鮮人ら企画

  •  美術展「101・人」のチラシを手にする美術家の在日朝鮮人宋明樺さん=20日、千葉県船橋市

     美術展「101・人」のチラシを手にする美術家の在日朝鮮人宋明樺さん=20日、千葉県船橋市

  •  美術展「101・人」のチラシを手にする美術家の在日朝鮮人宋明樺さん=20日、千葉県船橋市

 1923年9月の関東大震災で起きた朝鮮人虐殺をテーマにした美術展「101・人」が千葉市美術館市民ギャラリーで27日から開かれる。呼びかけ人で美術家の在日朝鮮人宋明樺さんは「虐殺の根源は朝鮮人差別。今も身近にある朝鮮学校の高校無償化制度除外やヘイトスピーチなどの問題を考えるきっかけになれば」と話す。

 千葉県内では軍の手引きで自警団が朝鮮人を殺害するなど、犠牲者は多数に上る。虐殺の記憶をつなぎ、風化を防ぐため、日本人や在日朝鮮人のアーティストら約20人による絵画や映像などが展示される。

 美術展は観覧無料。9月1日まで。写真共有アプリ「インスタグラム」の「百美+」のアカウントにも詳しい。

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