埼玉新聞

 

【ぷらっとTOKYO】高級住宅街・白金台の和みスポット 自然教育園と都庭園美術館

  •  国立科学博物館付属自然教育園。森林浴も楽しめる=東京都港区

     国立科学博物館付属自然教育園。森林浴も楽しめる=東京都港区

  •  壮観な「物語の松」=東京都港区

     壮観な「物語の松」=東京都港区

  •  葉っぱの上で羽を休めていたチョウ=東京都港区

     葉っぱの上で羽を休めていたチョウ=東京都港区

  •  東京都庭園美術館本館の正面外観=東京都港区

     東京都庭園美術館本館の正面外観=東京都港区

  •  東京都庭園美術館本館の2階広間にある照明柱=東京都港区

     東京都庭園美術館本館の2階広間にある照明柱=東京都港区

  •  国立科学博物館付属自然教育園。森林浴も楽しめる=東京都港区
  •  壮観な「物語の松」=東京都港区
  •  葉っぱの上で羽を休めていたチョウ=東京都港区
  •  東京都庭園美術館本館の正面外観=東京都港区
  •  東京都庭園美術館本館の2階広間にある照明柱=東京都港区

 東京都港区の高台にあり、都内有数の高級住宅街として知られる白金台。その印象とは異なるありのままの自然風景と、整えられた庭園の美しさをそれぞれ楽しめる二つのスポットを訪ねた。

 東京メトロ南北線白金台駅から約7分歩くと、約20ヘクタールの広大な敷地に水生植物園や、湿地を擁する森林緑地が姿を現す。都会の真ん中で動植物を観察できる「国立科学博物館付属自然教育園」だ。1949年に「旧白金御料地」として、園内全域が国の天然記念物と史跡に指定されている。

 植物に種名表示板が整備されている園内の散策路に沿って進む。絶えず鳥や虫の鳴き声が響き渡り、ここは本当に都心かと不思議な感覚に。江戸時代の大名下屋敷の面影を伝える老松「物語の松」も壮観だ。

 同園ではこれまでに1400種以上の植物、2100種以上の昆虫、約130種の鳥類が確認されており、機材を持ち込んでシャッターチャンスを狙う来園者の姿も。この日は葉っぱの上で羽を休めていたチョウやトンボを撮影でき、夏休みの自由研究のようで童心に返った。

 次に、同園の隣に位置する「東京都庭園美術館」に足を運ぶ。33年に朝香宮の自邸として建てられたアールデコ様式の本館を中心に、新館、日本庭園、西洋庭園までそろう。2015年、本館は国の重要文化財に指定された。

 展示作品はもちろん、部屋や廊下ごとに違うアンティークな照明や、美麗なガラスレリーフ扉も鑑賞ポイント。年に1度、さまざまなテーマで建物公開展を開催しており、期間中は館内を写真に収めることもできる。

 コイが泳ぐ池や、趣のある茶室を備えた日本庭園で和んだ後は、広々とした芝生にテーブルと椅子が設置され、飲食物を持ち込むこともできる西洋庭園で安らぐ。和洋の庭園の対比を満喫した。

 【メモ】庭園美術館は「建物公開2024 あかり、ともるとき」を9月14日~11月10日に開催する。

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