埼玉新聞

 

「息子から150万円必要」と母、郵便局へ 職員が息子に電話するよう勧める 電話に出た息子「それ詐欺」 被害未然に防ぐ 別の銀行では「リフォーム代払う」と焦る女性の被害防ぐ

  • 詐欺を未然に防止したとして岩槻署の西山浩三署長(右)から感謝状を受け取った(左から)蓮田駅東口郵便局の白石由紀さん、東和銀行岩槻支店の柳敏之さんと長谷川裕美さん=13日、岩槻署

    詐欺を未然に防止したとして岩槻署の西山浩三署長(右)から感謝状を受け取った(左から)蓮田駅東口郵便局の白石由紀さん、東和銀行岩槻支店の柳敏之さんと長谷川裕美さん=13日、岩槻署

  • 詐欺を未然に防止したとして岩槻署の西山浩三署長(右)から感謝状を受け取った(左から)蓮田駅東口郵便局の白石由紀さん、東和銀行岩槻支店の柳敏之さんと長谷川裕美さん=13日、岩槻署

 詐欺を未然に防止したとして、岩槻署は13日、さいたま市岩槻区の東和銀行岩槻支店、蓮田市の蓮田駅東口郵便局に感謝状を贈呈した。

 東和銀行岩槻支店では7月24日、80代女性が来店し「300万を下ろして持ち帰りたい」「リフォーム代で業者に現金を支払う」などと窓口で話した。対応した同店の長谷川裕美さん(30)は女性の焦っている様子を不審に思い、副支店長の柳敏之さん(55)に相談。柳さんがホットライン通報した。詐欺を防止し、長谷川さんは「お客さんが被害に遭わなくてよかった」、柳さんは「警察との連携を徹底していきたい」と語った。

 蓮田駅東口郵便局では今月1日、80代女性が来局し、窓口で「息子から今日中に150万円必要だと言われた」などと話した。対応した職員が不審に思い、局長の白石由紀さん(60)に相談した。白石さんは女性に対して息子に連絡するように勧め、女性が息子に連絡。電話に出た息子は「それ詐欺だよ」と話したことから、女性は詐欺だと気付いた。白石さんは「落ち着いて対応できた」と安心していた。

 同署の西山浩三署長は「銀行や郵便局は最後のとりで。未然に防いでいただいて感謝しかない」と語った。

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