ロックバンド「ＴＵＢＥ」が、横浜スタジアムで通算３５回目となる夏恒例の野外ライブを開催した。約２時間半のステージでヒット曲「シーズン・イン・ザ・サン」「あー夏休み」など全２２曲を披露。巨大な噴水や花火も彩りを添え、詰めかけたファンが歓声を上げた。

　デビュー３９年目にちなんで、公演タイトルは「ＳＵＮ　ＣＵＥ　４　ＯＡＲ（サンキューフォーオール）」。ボーカルの前田亘輝は「今年はコラボレーションイヤー」と語り、楽曲を提供した演歌歌手北山たけしや、コラボ曲を発表したダンスボーカルグループ「ＤＡ　ＰＵＭＰ」をゲストに迎えた。

　来年６月１日には、４０周年を記念して２０年ぶりのハワイ公演も決まっている。「夏といえばＴＵＢＥ」と不動の人気を誇ってきたが、近年の酷暑がこたえているのか、前田は「年々暑さを増す世界です。なんとか来年ぐらいまでは夏の野外（ライブ）をやりたい。その後は１１月ぐらいに変更しようかな、なんて」と、冗談めかして語った。

　終盤のＭＣでは「本当はアンコールに松山千春さんが来るはずだったんだけど…」と、狭心症で入院した松山がヒット曲「長い夜」を歌う予定だったことを明かし、「頑張れよー！」とエールを送った。