損害保険大手4社は26日、自動車保険料を2025年1月に値上げする方針を固めた。値上げ率は3・5~5%程度となる見通しだ。物価高や人件費の増加に伴う修理費の上昇に加え、多発する自然災害を考慮し、コストの一部を契約者が支払う保険料に転嫁する。
複数の関係者によると、値上げ率は東京海上日動火災保険が平均約3・5%、あいおいニッセイ同和損害保険が4~5%程度。三井住友海上火災保険も同程度の水準で検討している。3社は2年連続の値上げとなる。
損害保険ジャパンは約5%とする方針。ビッグモーターの保険金不正請求問題への対応を巡る批判などを受けて、24年の値上げは見送っていた。