【南シナ海洋上、共同】フィリピン沿岸警備隊は26日、自国の排他的経済水域(EEZ)にある南シナ海のサビナ礁に向け中型巡視船2隻を派遣した。中国海警局の船6隻、中国軍艦3隻に包囲・接近される妨害を受け、同礁に長期停泊する日本供与の大型巡視船への補給任務を断念し、同礁の約45キロ手前で引き返した。中型巡視船に乗船取材する共同通信記者が目撃した。
フィリピン軍が老朽艦を座礁させて拠点にしてきたアユンギン礁では7月、中国と緊張緩和の暫定合意を結び補給が実現した。これに代わり8月、フィリピンのパラワン島に近いサビナ礁を巡り紛争が激化している。