埼玉新聞

 

和歌山のハゼ、岩登りのシーズン 古座川「清流のクライマー」

  •  滝の岩に張り付き、上流を目指してよじ登るボウズハゼ=12日、和歌山県古座川町

     滝の岩に張り付き、上流を目指してよじ登るボウズハゼ=12日、和歌山県古座川町

  •  滝の岩に張り付き、上流を目指してよじ登るボウズハゼ=12日、和歌山県古座川町

 和歌山県古座川町の古座川の支流、小川で清流のクライマー、ボウズハゼの岩登りのシーズンを迎えた。同じハゼ科のヨシノボリと競うように上流を目指して懸命に滝の岩をよじ登っている。

 奇岩が連なる観光名所「滝の拝」にある高さ約8メートルの滝周辺で見られる。長さ10センチほどの小さなハゼたちが水に打たれながら、小刻みに体を動かし、餌の多い上流に向かい進んでいる。

 同県海南市の県立自然博物館によるとボウズハゼは、頭が丸みを帯びた姿から名付けられた。同館の平嶋健太郎専門員は「猛暑と渇水の影響でまだ数は少ない。9月中頃まで続くのでは。かわいらしい姿だが、生存を懸けた厳しい競争だ」と話していた。

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