オンラインの仲間外れなどのいじめを受け、不登校に いじめ認定し指導も再び不登校に 中学校の元生徒が朝霞市に慰謝料請求 民事調停が和解へ 「当時の学校の対応は配慮に欠ける部分があり、生徒につらい思いをさせた」
2024/08/27/11:03
中学校に在学中、いじめを受け、市がいじめの重大事態と認定した元生徒から慰謝料を請求された民事調停で、埼玉県朝霞市は26日、解決金20万円を支払い和解すると発表した。調停委員から示された和解条項案を30日開会の9月市議会に提案する。
市によると、元生徒は2020年11月、在校生らからオンラインの仲間外れや忌避行為などのいじめを受け、不登校になった。市はいじめと認定し指導したが、翌21年10月ごろ、元生徒が再び不登校となり、22年2月にいじめの重態事態を認定。大学教授や弁護士らで構成する専門委員会に調査を依頼し、同9月に専門委の報告書を受けて元生徒に謝罪した。
元生徒は23年12月、市に慰謝料を請求するとともに、今年2月、さいたま簡裁に民事調停を申し入れた。調停委員からは解決金20万円を支払う和解案が示されたという。
二見隆久市教育長は「当時の学校の対応は配慮に欠ける部分があり、生徒につらい思いをさせた。今後は学校と教委が一層連携していじめ問題に対応していきたい」とコメントした。