広島市は世界遺産の原爆ドーム保存に向け、ドローンを活用して劣化状況を調査している。約3年に1度実施している「健全度調査」で、壁面のひび割れやモルタルの浮き、欠損を撮影して調べる。ドローン使用は今回が初めて。
原爆ドームは1915年に広島県物産陳列館として建てられた。市によると、健全度調査は92年度から始まり、今回で10回目。9月上旬までに原爆ドームの外側と内側を数千枚撮影して分析し、本年度中に調査結果を発表する。場所により大きさの違うドローンを使い分けて撮影。小さなひび割れも精密に確認できるという。
従来は建物の周辺に足場を組み、目視で調査していた。