【テヘラン共同】イランの最高指導者ハメネイ師は27日、改革派ペゼシュキアン大統領ら閣僚との会合で、米欧を念頭に「敵を信用すべきではないが、敵との対話が必要な時もある」と述べた。ペゼシュキアン氏が掲げる対外融和路線を認めた形だ。最高指導者事務所が発表した。
イラン政府はハメネイ師の許可がない限り、米国と直接対話することは不可能。ハメネイ師が今後、必要な場合に限り、米国との対話を認める可能性がありそうだ。
ペゼシュキアン氏は米国の制裁解除に向けてイラン核合意の再建が必要と主張。米欧との対立を深めたライシ前政権下で停滞した核合意再建協議の再開を目指している。