政府は28日、岸田文雄首相が掲げる「資産運用立国」や株式市場の動向に関する会合を首相官邸で開いた。岸田氏は、今月に株価が急落したことを念頭に「短期的に大きく下落することもあるが、中長期的な視点で冷静な判断を行うことが極めて重要だ」と訴え、投資の継続を呼びかけた。
岸田氏は「貯蓄から投資」をかけ声に、税優遇を拡充した新しい少額投資非課税制度(NISA)の開始など、官民一体での投資機運の醸成を目指してきた。
個人投資家の裾野が広がり、日経平均株価は史上最高値を更新したが、8月5日には4451円下落して史上最大の下げ幅となり、その後も不安定な値動きが続いている。