埼玉新聞

 

【速報】台風10号…埼玉きょう29日の昼過ぎ以降、大雨の予想 9月1日にかけ厳重警戒 さらに迷走する台風、週明け2日~3日に埼玉接近か 来週前半まで悪天候の可能性

  • 豪雨によって、一時青信号が見えにくいほどの状態となった=24日午後2時ごろ、埼玉県上尾市の第二産業道路

    埼玉で豪雨など悪天候により、視界不良となった際の様子。青信号がかすむ

  • 豪雨によって、一時青信号が見えにくいほどの状態となった=24日午後2時ごろ、埼玉県上尾市の第二産業道路

 気象庁の29日午前5時22分の発表によると、非常に強い台風第10号は、29日午前4時には薩摩川内市の南南西約40キロにあって、時速15キロと自転車並みの速さで北へ進んでいる。

 中心の気圧は935ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートル。非常に強い勢力を維持したまま北上し、30日にかけて九州に上陸するおそれがある。

 台風の動きが遅いため、西日本を中心に長い時間にわたって、猛烈な風や猛烈なしけが続き、総雨量が多くなる見込み。すでに線状降水帯が九州北部に発生している。

 台風の進行速度はその後も遅く、30日に九州北部、31日に四国、9月1日に紀伊半島の南海上を中心とする予報円(いずれも午前3時)で、2日の予報円の中心は近畿地方の日本海側という迷走も。

 2日以降は予報円が大きく不確定さが増すが、埼玉や東京が予報円に入るのは2日から3日にかけてずれ込み、来週前半まで影響が残る可能性が出てきた。

 台風本体から離れた地域でも、西日本と東日本太平洋側を中心に台風周辺や太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気が流れ込んで大気の状態が非常に不安定となっており、断続的に雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降っている所がある。

 熊谷地方気象台は28日、埼玉県内ではきょう29日の昼過ぎ以降、台風本体が近づく前から大雨が降り、1日までの総降水量が250~300ミリになる恐れもあるとして、大雨への厳重な警戒を呼びかけた。

=埼玉新聞WEB版=
 

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