埼玉新聞

 

<埼玉西武だより>2千安打の栗山巧、憧れの野茂英雄氏が祝福 共にトレーニングした日々「常識が合う」

  • セレモニーでは野茂英雄氏(右)から名球会のブレザーが栗山巧に贈られた(球団提供)

 2千安打を達成した栗山巧の連盟表彰が15日、メットライフドームでの日本ハム戦を前に行われた。オフには共にトレーニングを行っていた憧れの野茂英雄氏から名球会会員の証しとされるブレザーを授与され、「この上ない喜びを感じております」と喜びを口にした栗山。

 同日の試合では2点ビハインドで迎えた五回1死二、三塁のチャンスにセンターへ犠飛、さらに1点を追う八回には値千金の同点適時打を放つなど、2打点の活躍。2千安打に満足することなく、記録達成後も着実にヒットを積み重ねている。

 プロ入り3年目の2004年9月24日に1軍デビュー。同日にヒットを放ちデビューした栗山だが、ブレザーの授与役である野茂氏もこの表彰式を通じて、若かりし頃の栗山を思い出したという。「練習も真面目に取り組みますし、トレーニングをしていても体に力がありました」と初めて共にトレーニングをした去りし日が思い起こされた。

 野茂氏は投手、栗山は野手とポジションが異なる中でも、野茂氏は栗山を「(お互いの)常識が合う」存在と感じていた。「僕が話すことを(栗山は)理解してくれますし、栗山選手が話してくれることも(私自身)理解できる。年は離れていますが、いい関係だと思います」と語る存在の金字塔には野茂氏自身も大記録が近づくにつれ「楽しみにしていた」という。

 メットライフドームほか球団施設には、2千安打達成を祝うたくさんの球界関係者から届いた花の数々。多くの人からの祝福をさらなるパワーに変えて、今日も栗山は1本1本ヒットを積み重ねていく(埼玉西武ライオンズ広報部)。

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