新潟県の花角英世知事は29日の定例記者会見で、政府が東京電力柏崎刈羽原発の再稼働を後押しするため、原子力関係閣僚会議を来週開くことについて、避難路整備などを求めた県の要望が前進することに期待感を示した。「政府一体となって(要望を)真剣に受け止め、対応を検討していくという姿勢だ。前に進めばいい」と述べた。
政府は会議のメンバーを拡大し、避難路整備や地域振興策などを協議する見通し。花角氏は政府に、原発から半径30キロ圏外に向かう6方向の道路整備を国の負担で行うことなどを求めている。「地域の不安払拭や避難の安全を確保するため、どこまで踏み込んで対応を考えるのか」とした。