日本原燃の増田尚宏社長は29日、2024年度上期での完成を断念した使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)について、完成目標を2年半延ばして26年度内にすると表明した。青森県庁で宮下宗一郎知事と面会して伝えた。延期は27回目で、26日の原子力規制委員会会合を踏まえて延期幅を決めた。
同村で建設中のプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料加工工場の完成目標も、3年半延ばし27年度内とすることも伝えた。
県庁での面談で宮下氏は「(延期は)27回目であり、新しい工程をただちには信頼できない。今までと何が違うのか分からない」と批判した。