大手電力10社が29日発表した9月使用分(10月請求)の家庭向け電気料金は、関西と九州を除く8社で前月に比べ値上がりした。火力発電の燃料となる原油や液化天然ガス(LNG)の輸入価格が上昇したため。大手都市ガス4社のガス料金も全社で上がる。
標準家庭向け電力料金の値上がり幅が最も大きいのは78円の中部。東京が46円、沖縄が44円、東北が37円、北海道が30円、中国と四国が16円、北陸が11円それぞれ上がる。関西と九州は、燃料価格の変動を料金に反映する「燃料費調整制度」の上限に達したため据え置く。
政府は酷暑対策として8月使用分から3カ月間に限って補助金を復活させた。