林芳正官房長官（６３）は２９日、自民党総裁選への立候補を正式表明する記者会見を早ければ９月３日に開くと記者団に明らかにした。台風１０号の影響をにらみながら「事情が許せば」実施すると説明した。茂木敏充幹事長（６８）は４日を軸に会見で表明する方向で最終調整に入った。高市早苗経済安全保障担当相（６３）は同９日に出馬会見を開催すると決めた。高市氏の事務所が発表した。

　林、高市両氏は当初、週内に名乗りを上げる想定だったが、政府の危機管理対応を最優先し先送りした。関係者によると、既に立候補を正式表明した石破茂元幹事長（６７）は９月１０日に政策を発表する会見を開く。

　林氏は自身を支援する岸田派議員らと国会内で打ち合わせた後、記者団の取材に応じ「出馬意向を固めているが、官房長官として責任を持って災害対応に当たる」と述べた。

　立候補に必要な２０人の推薦人確保にめどが付いているが、岸田派からは上川陽子外相（７１）も出馬を模索している。同派以外の支持を得られるかどうかが課題だ。