政府は29日、8月の月例経済報告を発表し、国内の景気判断を「一部に足踏みが残るものの、緩やかに回復している」に引き上げた。引き上げは2023年5月以来1年3カ月ぶり。自動車の認証不正問題の影響が和らいで販売が持ち直したほか、賃上げや定額減税も重なり、個人消費が改善した。
前月の基調判断は「このところ足踏みもみられるが、緩やかに回復している」だった。
個別項目では、個人消費を「持ち直しに足踏みがみられる」から「一部に足踏みが残るものの、このところ持ち直しの動きがみられる」に上方修正した。上方修正は1年3カ月ぶり。自動車のほか、エアコンや夏物衣料も好調だった。