【北京共同】中国商務省は29日、欧州連合(EU)産のブランデーについて、不当に安い価格で輸出するダンピング(不当廉売)を確認したとの予備調査の結果を発表。ただ追加関税発動は当面、見送った。EUとの協議に一定の余地を残したとみられる。
中国は1月、EU産ブランデーに対する反ダンピング調査に着手したと発表。
EUは中国製の電気自動車(EV)に追加関税を課す方針を示しているが、最終決定の手続きが必要。ブランデー調査にはEU側をけん制する狙いがあるとみられる。
中国商務省は、EU産ブランデーにはメーカー別に30・6~39・0%のダンピングが存在すると認定した。