東北を地盤とする地方銀行の持ち株会社じもとホールディングス(HD、仙台市)は30日、傘下のきらやか銀行(山形市)の業績悪化に伴い、9月末が期限の公的資金200億円の返済を13年延期する方針を固めた。30日にも公表する。金融庁も受け入れる意向。政府関係者が明らかにした。
返済を延期するのは、きらやか銀が2009年に金融機能強化法に基づき国から注入された公的資金。きらやか銀はこの他に280億円の公的資金を抱え、じもとHD傘下のもう一つの地銀である仙台銀行(仙台市)も300億円の公的資金を持つ。
じもとHDは業績低迷で無配当となり、今年6月、実質的に国の管理下に入った。