【台北共同】台湾捜査当局は30日、第2野党、台湾民衆党の柯文哲主席(党首)が台北市長時代に商業施設建設を巡る不正事件に関与した疑いがあるとして、同市内の柯主席の自宅や民衆党本部の家宅捜索に着手し、聴取のため柯主席に出頭を要請した。
民衆党は民主進歩党(民進党)と国民党の二大政党の対立に飽きた有権者の受け皿として存在感を発揮。今年1月の総統選に出馬した柯氏は若者を中心に支持を集め得票率26%に達したが、党勢の退潮は避けられない状況だ。
柯主席は30日、出頭に先立ち記者団に「当局は何の証拠に基づき、こんなことをするのか説明してほしい」と述べ、潔白を主張した。