大相撲の大関琴桜は30日、千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋で幕内琴勝峰と10番取って8勝2敗だった。夏巡業で腰を痛め、秋場所(9月8日初日・両国国技館)への本格的な稽古は再開したばかり。「やれる範囲でできることをやっている」と慎重な姿勢だった。
この日は得意の右四つで寄る内容が多く、土俵際でいなして逆転する粘り強さもあった。「いい稽古になった。相撲勘はそんなに落ちていない」と話す。弟弟子に助言する場面も多く「若い衆が上がってくればうれしいし、いい稽古相手になる。相乗効果なので」と部屋頭の自覚を示した。