関西電力は30日、9月2日から保険代理店事業に本格的に参入することを明らかにした。2024年度中に自動車保険やペット保険などの販売を開始し、25年度中には生命保険や火災保険も取り扱う予定。電力大手が本体で保険事業を手がけるのは初という。電力小売りの全面自由化で市場の競争激化が進む中、分厚い顧客層を生かして新たな収入源に育てる。
関電は今年6月、銀行や損害保険の代理店業に参入できるよう定款を変更していた。自動車保険などは東京海上グループが提供する商品を扱う。
関電は電気使用量に応じて付与されるポイントサービスを展開し、会員数は約1千万件に上る。