埼玉新聞

 

自民、裏金・党改革に不満噴出 地方車座対話を総括

  • No Picture
  • No Picture

 自民党は30日、派閥裏金事件を受けて党執行部が地方組織と向き合った「政治刷新車座対話」の開催結果をまとめた。裏金事件や党改革に対し「順法精神や倫理観の欠如」「処分が甘すぎる」などと噴出した不満の声を紹介。車座対話を踏まえ「党員らの意見を政治改革や党改革に適切に反映すべく、党の議論を深める」と締めくくった。

 地方組織幹部や党員らの意見を集約し、A4判5枚に列挙した。安倍派、二階派の幹部らが出席した政治倫理審査会には「弁明が政治不信に拍車をかけた。責任も取らず見苦しい」との批判が出た。事件の影響で「党員を辞める人が増えている」との声や、「次の国政選挙は大変厳しい」との指摘もあった。

 事件の舞台となった政治資金パーティーに対し「国民は、まだやるのかとあきれている」と突き放す発言を記載。コンプライアンス(法令順守)徹底も要請された。

 岸田文雄首相が主導した派閥解散を巡り「議員の教育機関がなくなる」との慎重な見解も。各派閥の対応がばらついており、統一してほしいとの要望が出た。

ツイート シェア シェア