東京電力福島第1原発2号機の溶融核燃料(デブリ)取り出し作業がミスで中断したことに関し、東電が9月2日にも経済産業省にミスが生じた原因や対策を報告する方向で調整していることが30日、関係者への取材で分かった。報告後、国の了承を得た上で、近く取り出し作業を再開する見通し。
東電は2011年3月の事故後初となるデブリ取り出しに向けた準備作業を22日に開始。原子炉格納容器の貫通部から装置を差し込み、2週間程度かけて数グラムのデブリを試験的に採取する予定だったが、装置を押し込むパイプの取り付け順を間違えたことが分かり、作業初日に中断した。