埼玉新聞

 

【気象情報】埼玉で竜巻 ゴーという音が1分間移動 推定風速35メートル 瓦屋根、ブロック塀など被害 川越、蓮田で29日発生した突風 気象台が竜巻の可能性高いと判断 31日も警戒

  • 突風が発生した川越市と蓮田市

    竜巻が発生した川越市と蓮田市

  • 【地図】蓮田市

    突風(竜巻)が発生した川越市

  • 【地図】川越市

    突風(竜巻)が発生した川越市

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  • 【地図】川越市

 熊谷地方気象台は31日までに、埼玉県川越市と蓮田市で29日に発生した突風が竜巻だった可能性が高いと発表した。

 同気象台は職員を気象庁機動調査班として派遣し、現地調査を実施して判断した。

 当日夜、突風による屋根瓦や物置のトタン屋根、ブロック塀の被害が川越市で2件、蓮田市で14件報告されている。人的被害はなかった。 

 調査によると29日午後9時10分頃、川越市大中居で突風が発生。突風はごく短時間(1分程度)で、竜巻に特徴的なゴーという音が移動したという証言が複数あった。

 突風発生時に活発な積乱雲が付近を通過中で、被害や痕跡は概ね帯状に分布し、痕跡などから推定した風向は不規則で、竜巻の特徴が確認された。 

 また、同日午後10時頃、埼玉県蓮田市馬込から閏戸で発生した突風も、同様の調査結果だった。

 29日はその後、午後11時13分に埼玉県内に竜巻注意情報が発表され、雷や急な風の変化など積乱雲が近づく兆しがある場合には、頑丈な建物内に移動するなど安全確保に努めるよう呼びかけられていた。

 埼玉県内では31日も警報、注意報が発表され、竜巻や突風、浸水、土砂災害への注意を促している。

=埼玉新聞WEB版=

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