自民党麻生派の河野太郎デジタル相(61)は31日、党総裁選に勝利した場合、派閥から「直ちに離脱する」と表明した。東京都内で記者団の質問に答えた。派閥裏金事件を巡り政治資金収支報告書への不記載があった議員に対し「いつまでもそしりを受けるよりも、返すことで前に進む方がよい」として、返還させる考えを重ねて示した。
麻生派は、自民の他派閥が相次いで解散方針を決定する中、唯一、派閥として存続している。河野氏は「歴代総裁の多くは派閥を離脱していた。前例に従いたい」と説明。同時に「新総裁が派閥に介入させず、人事を行う方がよほど大事だ」と強調した。