埼玉県は31日、台風10号による県内の被害状況を発表した。床上浸水は、さいたま市、川越市など5市で計5棟。床下浸水の20棟と合わせて住家の浸水被害は計25棟に上った。竜巻とみられる突風による被害は川越市で21件、蓮田市で14件の計35件が報告された。土砂崩れは入間市内の5カ所で発生した。人的被害は出ていない。

■台風10号による埼玉県内の被害状況について(8月31日、県災害対策課まとめ)

＜生命に関する情報＞
・警戒レベル5緊急安全確保　川越市（8月30日9時30分解除）
・警戒レベル4避難指示　川越市（8月30日9時30分解除）、坂戸市（8月30日11時00分解除）、入間市
・警戒レベル3高齢者等避難　さいたま市、川越市（8月31日7時00分解除）、川口市、東松山市（8月30日16時30分解除）、毛呂山町（8月30日7時00分解除）　
・避難所の開設状況　21か所　4市（さいたま市、川口市、入間市、朝霞市）
・避難者数　2人

＜生活に関する情報＞
・JR上野東京ライン　高崎線および宇都宮線と東海道線の列車が直通運転を中止（運転再開済み）
・JR川越線　高麗川～川越駅間で運転を見合せ（運転再開済み）
・東武越生線　坂戸～越生駅間で運転を見合せ（運転再開済み）
・西武秩父線　飯能～西武秩父駅間で運転を見合せ（運転再開済み）
・高速道路　通行止　2件（全て規制解除）
・県管理道路　通行止　21件（うち14件規制解除）、車線規制　4件（うち3件規制解除）

＜被害の概要＞
・人的被害　なし
・住家被害　床上5件、床下20件、突風被害35件
・土砂被害　5件

＜県の対応＞
・8月29日　17時15分　情報連絡室を設置し、被害情報の収集等を開始
・8月30日　17時15分　災害即応室を設置し、被害情報の収集等を継続

=埼玉新聞WEB版=