埼玉新聞

 

氾濫した…緊急安全確保の川越市、誤って情報発信してしまう じつは氾濫していなかった午前3時、「氾濫の恐れ」とアラートするつもりがミス 川の水位が上昇中、目視で確認していた職員らに何が

  • 大雨で増水した新河岸川=30日午前8時12分、川越市寺尾

    大雨で増水した新河岸川=30日午前8時12分、川越市寺尾

  • 大雨で増水した新河岸川=30日午前8時12分、川越市寺尾

 台風10号の影響で29日から30日にかけて大雨が降り続いたことを受け、川越市が30日未明、自治体がテレビやネット向けに発信する災害情報共有システム「Lアラート」で、同市寺尾地区に発令した警戒レベル5の「緊急安全確保」の発令理由について、河川「川越江川」が氾濫していないにもかかわらず、「氾濫した」と誤発信していたことが31日、分かった。市は30日午後10時ごろ、市ホームページで誤発信の経過の周知と謝罪文を掲載している。

 市によると、市は川越江川の水位が上がっていることを現場の監視カメラや職員らの目視により確認。30日午前3時ごろ、同地区に対する「緊急安全確保」をLアラートで発令する際、「氾濫する恐れがあるため」とするところ、「氾濫した」と既存のサンプル文を修正せずにそのまま使用して発信した。

 発信後、報道機関からの問い合わせで誤発信が判明。その後、市は誤発信の内容と謝罪文をホームページに掲載した。同地区の緊急安全確保は同日午前9時に解除されている。
 

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