埼玉新聞

 

「怖い。もう無理」「楽しかった」 児童センターで「お化け屋敷」 お化け役は高校生や大学生が演じる テーマは「日本全国恐怖体験の旅」

  • お化け屋敷に訪れた人ら=春日部市の春日部第2児童センター「グーかすかべ」

    お化け屋敷に訪れた人ら=春日部市の春日部第2児童センター「グーかすかべ」

  • お化け屋敷に訪れた人ら=春日部市の春日部第2児童センター「グーかすかべ」

 春日部市の春日部第2児童センター「グーかすかべ」で8月24、25日の2日間、毎年恒例の「お化け屋敷」が開かれた。視覚や聴覚などをくすぐる本格的なお化け屋敷。背筋が凍る夏の怖い催しに、会場は子どもたちの悲鳴と笑顔に包まれた。

 お化け屋敷は同センター統括施設長の塩田靜二さん(78)がプロデュースした。これまで学校や病院の怪談などを題材に14年前から開催し、今回で12回目。今年は「日本全国恐怖体験の旅」をテーマに耳なし芳一やイタコなど8人のお化けが登場した。

 「児童センターのイベントには何かしらの教育的要素が必要。今回は歴史に興味を持ってもらうための内容にした」と塩田さん。お化け屋敷のシナリオを作る上で教育的要素を欠かさない。

 会場は図書室や自主学習室、集会室を使用。準備期間は約3週間、3日間で完成させた。

 会場では「怖い。もう無理」「楽しかった」などと話して友人や親にしがみつきながら進む子や、あまりの怖さに泣き出してしまう子も。参加者は暗闇を歩きながら恐怖体験を楽しんだ。

 お化け屋敷に登場するお化け役には同センターに遊びに来ている高校生や、かつて利用者だった大学生なども参加した。お菊さん役を演じた高校2年の吉田桂さん(17)は「子どもたちの驚いた反応が見られて楽しい」と笑顔で話した。

 館長の金子博之さん(66)は「今日のイベントをきっかけにまた児童センターに来たいと思ってもらえたらうれしい」と話し、塩田さんも「夏休みの絵日記に書いてもらえたら」とほほ笑んだ。

 イベントではヨーヨー釣りなどの縁日も開催され、にぎわいを見せた。

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