埼玉新聞

 

動物と親しめる江戸川区の行船公園 風光明媚な日本庭園も

  •  江戸川区自然動物園のレッサーパンダ=東京都江戸川区

     江戸川区自然動物園のレッサーパンダ=東京都江戸川区

  • 行船公園周辺の地図

    行船公園周辺の地図

  •  江戸川区自然動物園のレッサーパンダ=東京都江戸川区
  • 行船公園周辺の地図

 東京都江戸川区北葛西の「行船公園」には、さまざまな動物と気軽に親しめる「江戸川区自然動物園」と美しい日本庭園がある。地下鉄に揺られ、公園を訪ねた。

 東京メトロ東西線西葛西駅の北口を出て、飲食店や団地が立ち並ぶエリアを徒歩で約15分。動物園の南門から入園すると、レッサーパンダの「サクユリ」(3歳・雌)が出迎えてくれた。木に登ったり、はしごを器用に上り下りしたりと元気いっぱいに駆け回っている。

 「2月に伊豆大島の動物園からやってきたばかりですが、サクユリのファンが増えています」と飼育担当の松丸伸江さん。「好奇心旺盛で物おじしない。大好物はリンゴです。暑さが苦手なので、朝か夕方に活発な姿を見せてくれます」

 近くには、同じく人気者のオオアリクイの2頭、雄の「アニモ」と雌の「アイチ」がいる。大きな体に長い首、ふさふさのしっぽを揺らしながらゆっくり歩く姿が愛らしい。同園によると8月現在、日本国内の動物園でオオアリクイを飼育しているのは6園のみで、合わせて16頭という。

 金魚やカメなど身近な動物を含めると約60種、570もの動物を展示する。園内では、それぞれの生態を写真やイラストで分かりやすく説明しており、見応え十分。動物好きなら何度も訪れたくなるだろう。

 隣接する「平成庭園」は風光明媚な日本庭園。伝統的な「築山池泉回遊式」で造られており、中央の池は豊かな水をたたえる。大小さまざまな石を配した周囲の散策路にはせせらぎが絶えず、自然と心が安らぐ。

 庭園を一望できる数寄屋造りの「源心庵」は、婚礼写真のスポットとしても人気があり、着物姿のカップルが撮影に臨んでいた。池のほとりにたたずむと、色とりどりのコイが足元に寄ってきて、美しい風景に一層の彩りを添えてくれた。

 【メモ】江戸川区自然動物園は入園無料。休園日は月曜(祝休日の場合は翌平日)と年末年始。

ツイート シェア シェア