埼玉新聞

 

<高校ラグビー>関東大会県予選14日開幕 川越東が初V狙う 浦和、立教新座も横一線 見どころ探る

  • 県予選組み合わせ

 ラグビーの関東高校大会埼玉県予選は14日、県新人大会8強のシード校と各地区予選を勝ち上がった24チームの計32チームが参加して浦和工高校などで開幕。決勝は5月11日に熊谷ラグビー場Bグラウンドで行われる。上位4チームが手にする関東大会(6月7~9日・神奈川)の切符と、秋の第99回全国高校埼玉大会のAシード権を争う今大会を展望した。

 優勝争いは、県新人大会を43年ぶりに制した浦和、同準優勝の立教新座、同3位の川越東、前年王者の昌平や2年ぶりの頂点を狙う深谷を中心とした展開になりそうだ。

 有力校の実力はほぼ横一線ながら、総合力で川越東がわずかにリードしている印象か。川越東はナンバー8佐藤、SO北薗ら能力の高い選手がそろい、力強いアタックを武器に初優勝を狙う。その川越東と準決勝でぶつかりそうな立教新座は、速いバックスと、高いスキルを持つFWで、どこからでもトライが奪えるアタックが強み。攻撃的な両校の対決は、守備の出来が勝敗の鍵を握る。

 その2校を県新人大会で破った浦和は、ナンバー8松永らFWを中心とした泥くさい守備と攻撃にエリア管理のうまさが加わり、安定感が増した。

 県新人大会4位の昌平と同5位の深谷は巻き返しを図る。粘り強い守備と隙のないラグビーが持ち味の深谷、小柄ながらもスピードと運動量で圧倒する昌平、どちらも本来の姿を取り戻すことが必須。昨年の県新人大会、関東高校大会県予選、全国高校埼玉大会の3大会で優勝を争った2校が顔を合わせることになりそうな準々決勝は、激戦必至だ。

 このほか、県新人大会8強の伊奈学園、正智深谷、川越工や、同大会1回戦で立教新座を苦しめた城西大川越などの実力校にもチャンスは十分にある。

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