大手百貨店3社が2日発表した8月の既存店売上高(速報)は、全社が前年同月を上回った。台風の影響で九州などの店舗が臨時休業して一部で客足が鈍ったが、訪日外国人による高級ブランド品の購入がけん引し、全体を押し上げた。
上昇率は三越伊勢丹ホールディングスが11・0%、大丸松坂屋百貨店が6・8%、高島屋が6・2%だった。化粧品や宝飾品の売れ行きが目立った。
免税売上高は、高島屋は47・1%増、三越伊勢丹が43・7%増、大丸松坂屋が39・6%増だった。ハンドバッグや財布などの高額品が人気だった。高水準で推移しているが、8月の伸び率は直近の傾向と比較すると鈍化した。