自見英子沖縄北方担当相は2日、北海道根室市を訪れ、北方領土の元島民らが四島周辺の海域で先祖を弔う洋上慰霊に、大臣就任後初めて参加した。ロシアのウクライナ侵攻の影響などで再開のめどが立たない墓参やビザなし交流について「日ロ関係の最優先事項の一つ。特に今は墓参に重点を置きロシア側に再開を強く求める」と話した。
参加者計76人と自見氏は午前9時40分ごろに根室港を出発し、納沙布岬北西沖の歯舞群島周辺海域で慰霊式を行った。自見氏は船内で、元島民との交流会にも参加。下船後記者団に「次世代の育成に力を入れる必要を感じた」と話した。