英国のロングボトム駐日大使は2日、東京・永田町の国会内で講演し、自衛隊と英軍の相互往来をスムーズにする「円滑化協定(RAA)」などを通じて、両国が「新次元の防衛協力を常態化させている」と強調した。来年予定される英国の空母打撃群の日本寄港による安全保障上の連携強化に期待感を示した。
中国による国際ルールを損ないかねない行動や、北朝鮮の核開発といった地政学上のリスクに対する英国の分析は「日本と極めて類似している」と指摘。7月に発足したスターマー労働党政権の下でもインド太平洋地域への関与を重視する姿勢を示した。(共同)