日本原子力発電は2日、敦賀原発2号機(福井県敦賀市)で、使用済み燃料プールの水や機器を冷やす系統に漏水があったと発表した。漏れた水は海に出たとみられる。放射性物質を含まない水で、周辺環境への放射能の影響は確認されていない。
原電によると、8月24日に系統内のタンクで水位が低下したため調査し、冷却器の不具合が原因と判断した。漏水は1時間当たりで最大約44リットル。今後、冷却器を点検する。
敦賀2号機は2011年5月以降、停止中。原子力規制委員会は今年8月、新規制基準に適合しないとして審査に不合格とする審査書案を了承し、再稼働の見通しは立っていない。