埼玉新聞

 

角竜類の化石、新種と判明 兵庫、北米移動時期を示唆

  •  兵庫県丹波篠山市で発見された「ササヤマグノームス・サエグサイ」の化石=3日午後、神戸市

     兵庫県丹波篠山市で発見された「ササヤマグノームス・サエグサイ」の化石=3日午後、神戸市

  •  「ササヤマグノームス・サエグサイ」の復元画(兵庫県立人と自然の博物館提供)

     「ササヤマグノームス・サエグサイ」の復元画(兵庫県立人と自然の博物館提供)

  •  兵庫県丹波篠山市で発見された「ササヤマグノームス・サエグサイ」の化石=3日午後、神戸市
  •  「ササヤマグノームス・サエグサイ」の復元画(兵庫県立人と自然の博物館提供)

 兵庫県丹波篠山市の約1億1千万年前(白亜紀前期)の地層から発見された恐竜の化石が、くちばし状の骨を持つ植物食恐竜「角竜類」の新属新種と判明したと、県立人と自然の博物館と岡山理科大などの研究チームが3日付の国際学術誌電子版に発表した。

 トリケラトプスに代表される角竜類はアジア起源の恐竜とされ、約1億2600万~1億年前のどこかで北米大陸へ渡ったと考えられている。同博物館の田中公教主任研究員は、今回の化石が北米の原始的な角竜類と極めて近縁だとし、角竜類が渡った時期の特定につながる重要な化石だとしている。

 研究チームは2007~23年に発見、確認された17点の骨を分析した。

ツイート シェア シェア