【ニューヨーク共同】米紙ウォールストリート・ジャーナルは4日、日本製鉄による米鉄鋼大手USスチールの買収が破談となった場合、USスチールが米東部ペンシルベニア州にある工場の閉鎖や本社を移転する可能性が高いと報じた。USスチールのデビッド・ブリット最高経営責任者(CEO)がインタビューで語ったという。
日鉄側は買収に伴い、USスチールが同州に持つモンバレー製鉄所などに投資し、製鉄所の競争力強化や雇用を創出する考えを示している。ブリット氏はインタビューで、日鉄の投資は雇用維持のために不可欠だとし、取引が決裂した場合「私たちは(投資は)しない」などと述べた。