埼玉新聞

 

地元・所沢でタイトル獲得を報告 ボクシング東洋太平洋ライト級王者の宇津木選手 母校の児童と交流 パンチを受けて「僕より強い」

  • 子どものパンチを受ける宇津木秀選手(左)=8月29日、所沢市役所

    子どものパンチを受ける宇津木秀選手(左)=8月29日、所沢市役所

  • 子どものパンチを受ける宇津木秀選手(左)=8月29日、所沢市役所

 今年7月にボクシング東洋太平洋ライト級王者に輝いた所沢市出身のプロボクサー宇津木秀選手(30)が8月29日、所沢市役所を訪れ、市民らにタイトル獲得を報告した。

 宇津木選手は所沢市立北小、向陽中学校出身。中学2年生の時に経験者の父に勧められてボクシングを始めた。花咲徳栄高校、平成国際大学に進学して競技を続け、2018年にプロデビュー。今年7月19日に東京都・後楽園ホールで行われた東洋太平洋ライト級タイトル戦で、同世代のライバルである鈴木雅弘選手と対戦し、5ラウンドTKOで勝利した。

 報告会では、母校北小の児童のパンチを受けて「僕より強い」とにっこり。「どうしたらチャンピオンになれるの」という質問に「いっぱい練習して、しっかりルールを守ること」と答えるなど、市民と交流を深めた。小林尚睦トレーナーを相手にしたミット打ちを披露すると、迫力とスピードに歓声が上がった。

 宇津木選手は「1、2ラウンドでは殴り合いで危ないシーンもあったが、小林トレーナーに怒られて冷静になれた」と報告。「喜んでいる人の顔を見るのがエネルギーになる。今後はランキングを上げて、世界のベルトを取るために駆け上がりたい」と抱負を語った。

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