埼玉新聞

 

男性死亡、車にはねられる…電動自転車で転倒した直後に 深夜の車道、流血の会社員30歳 去った運転手を特定、略式起訴された57歳「傘のようなものに乗り上げた」

  • 【地図】さいたま市見沼区

    ひき逃げの男を略式起訴、過失運転致死は不起訴=さいたま市見沼区

  • 【地図】さいたま市見沼区

 大宮区検は3日、さいたま市見沼区の県道で男性がはねられて死亡したひき逃げ事件で逮捕されていた、春日部市の会社員の男(57)について、大宮区検は3日、道交法違反(ひき逃げ)の罪で大宮簡裁に略式起訴した。

 男は4月30日、同区の県道で軽乗用車を運転中、路上にいた蓮田市の会社員男性=当時(30)=をはねて死亡させ、そのまま逃走したとして、同容疑と自動車運転処罰法違反(過失致死)の疑いで県警交通捜査課、大宮東署に6月11日に逮捕されていた。

 また、同区検は同日、自動車運転処罰法違反については不起訴処分とした。処分理由は明らかにしていない。

■逮捕の男「傘のようなものに乗り上がった」(以下、逮捕記事)

 さいたま市見沼区の県道で4月30日、男性がはねられて死亡したひき逃げ事件で、県警交通捜査課と大宮東署は11日、自動車運転処罰法違反(過失致死)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで、春日部市緑町6丁目、会社員の男(56)を逮捕した。

 逮捕容疑は4月30日午前0時半ごろ、さいたま市見沼区大和田町1丁目の県道で、軽乗用車を運転し同市大宮区から岩槻区方向へ進行中、路上にいた蓮田市の会社員男性=当時(30)=をはねて死亡させ、そのまま逃走した疑い。「傘のようなものに乗り上がったが、人をひいたとは思わなかった」などと容疑を否認しているという。

 同課によると、男性は事故直前までペダル付き電動自転車に乗っていたとみられ、何らかの原因で転倒。その後男の車が男性をひいた。県警は防犯カメラなどの捜査から男の犯行を特定した。事故現場には車の部品が残されており、男の車に使われているものと同一だった。

 同課などは、詳しい事故原因などを調べる。

■ひき逃げか、30歳男性死亡(以下、初報記事)

 4月30日午前0時27分ごろ、さいたま市見沼区大和田町1丁目の県道2号で「自転車と共に人が倒れている」と、40代男性から119番があった。自転車を運転していた蓮田市馬込2丁目の会社員男性(30)が車道に倒れており、搬送先の病院で死亡が確認された。男性は頭部から出血があった。負傷状況や着衣の損傷から、大宮東署はひき逃げ事件と認め、捜査している。

 通報した男性は通報前に、大宮方面から岩槻方面に自転車で進行中、男性が自身を自転車で追い抜く姿を目撃していたという。現場は片側1車線で幅員は8メートル。
 

ツイート シェア シェア