【キーウ共同】ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は5日までに、ロシア西部クルスク州に対する越境攻撃は「今後も継続する」と述べ、同州の制圧地域を当面保持する考えを表明した。ロシアが攻勢を仕掛ける東部ドネツク州の要衝ポクロウシク方面から兵力を引きはがす狙いがあったが、転戦の動きは限定的で、同方面で劣勢が続いていると認めた。
ポドリャク氏はゼレンスキー大統領の最側近の一人。越境攻撃開始から1カ月となる6日を前に共同通信と単独会見した。越境にはロシア領内に戦闘地域を拡大してプーチン政権への国民の不満を高める狙いもあり、これは効果が出ていると強調した。