海洋研究開発機構は5日、東日本大震災を起こした震源断層のある宮城県沖の海底の掘削調査を前に、静岡市の清水港で、地球深部探査船「ちきゅう」の船内を報道陣に公開した。同震源域の掘削調査は12年ぶりで、6日に出港し、12月20日までの期間、世界10カ国の研究者計56人が参加する予定。
船内の研究室や掘削作業のオペレーション室、船の操縦室などでは、調査航海に向け準備が進んでいた。
調査では、宮城県沖の日本海溝で水深約7千メートルの海底2カ所にドリルパイプを下ろして地下約450~950メートルを掘削し、岩石のサンプル回収などを行う。