漁業情報サービスセンター(東京都)は5日、8月のサンマの水揚げ量が2018年以来6年ぶりに2千トンを超え、速報値で約2611トンだったと明らかにした。内訳は花咲港(北海道)で約2159トン、大船渡港(岩手県)で約160トンなど。昨年はなかった気仙沼港(宮城県)や女川港(同)でも水揚げがあった。
担当者は「大型船の出漁を10日ほど早めたことで、日本に近い海域に昨年より多く分布する群れをうまく漁獲できた」と分析。ただ、沖合の分布は昨年より少ないとして「水揚げが低水準であることに変わりはない」とも指摘した。