福井県内に立地する関西電力の原発構内でたまり続ける使用済み核燃料搬出の工程表について、関電の森望社長は5日、福井県庁で杉本達治知事と面談し「本年度末までに見直す」と述べた。見直しできない場合、運転開始から40年を超えている高浜1、2号機や美浜3号機の運転をしないとも説明した。
搬出先としていた日本原燃の使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)の完成が2年半延期され、関電は工程表の見直しを余儀なくされていた。森社長は「不退転の覚悟で自らが先頭に立ち、強い決意で臨む」と話した。
杉本知事は「年度末と言わずにできるだけ早く示してほしい」と要請した。