さいたま市浦和区の地元有志らによる「デパそら実行委員会」は来月、伊勢丹浦和店の屋上で日帰りキャンプやバーベキューが体験できる都市型アウトドア空間「デパそらURAWA」を開設する。子どもの遊び場や音楽イベントなども予定し、3密を回避して楽しめる非日常空間を目指す。

　デパートの屋上は約千平方メートル。日帰りキャンプ、バーベキュー、キッズスペースが中心。飲食ブースでは地元のベーグル店やコーヒー店などが交代で登場する。大型スクリーンを設けた人工芝エリアもあり、新型コロナの感染対策を取りながら各種イベントを予定。キッズスペースでは電動乗用カート体験やラジコンなどが楽しめる。

　企画のきっかけは同じ場所で2年前に行われた屋上遊園地。2日間で約4千人の親子連れが訪問する大人気イベントだった。当時の遊園地を考案し、今回も企画を立ち上げた同実行委員会代表の長堀哲也さん（38）は「次の機会を心待ちにする声も届き、コロナで大変な状況ではあったが、どうにか開催したかった」と話す。

　伊勢丹浦和店は今年40周年を迎え、屋上を全面改装。人工芝やウッドデッキを設け、アフターコロナを見据えたにぎわい創出空間を目指していた。「かつてのイベントを再び」と、長堀さんら実行委員会が伊勢丹に提案し、開催にこぎつけた。

　浦和駅前の好立地を生かし、近場で気軽に楽しめるアウトドア空間、また屋外で3密を回避したレジャー空間を目指している。

　長堀さんは「日帰りキャンプとバーベキューをメインに飲食や娯楽など多彩に用意しているので、お祭りの縁日の感覚で訪れてほしい。空に近いこの空間を多くの皆さんとつくりあげ、笑顔あふれる“デパそら”にしたい」と話している。

　開催は10月から12月の土日祝日、午前11時～午後7時。日帰りキャンプとバーベキューは事前予約制。キャンプは2万3千円、バーベキューは1万5千円から（いずれも4人利用）。

　予約や詳細は、「デパそらURAWA」ホームページを参照。