埼玉新聞

 

自民総裁選、埼玉は「河野氏」支持最多 高市、岸田、野田氏と続く 衆参国会議員ら22人にアンケート

  • 自民党総裁選投票動向(埼玉関係)

 菅義偉首相の後継を選ぶ29日投開票の自民党総裁選について、埼玉新聞社が県関係の衆参国会議員ら22人にアンケートで投票動向を聞いたところ、28日現在、4候補のうち河野太郎行政改革担当相が最も多くの支持を集めた。次いで高市早苗前総務相、岸田文雄前政調会長、野田聖子幹事長代行と続いた。自民党総裁選は国会議員票、党員票の投開票が都内のホテルで行われる。

 アンケートでは、支持する候補と理由、菅政権への評価、新総裁への期待を聞いた。

 支持する候補で最も多かったのが河野氏で6人。高市氏4人、岸田氏3人、野田氏1人で、「未定」または「答えられない」が8人いた。

 河野氏には「安倍内閣で外務、防衛大臣、菅内閣で規制改革、ワクチン担当大臣を務めるなど実績と実行力は申し分ない」(柴山昌彦氏)といった実績への評価や「国民への発信力、世代交代、改革意欲」(田中良生氏)、「コロナ禍の中で強い発信力を備えたリーダーが必要」(野中厚氏)、「行政改革を断行する突破力」(穂坂泰氏)など、新たなリーダーとしての期待が多かった。

 高市氏には国家観などからの支持が目立つ。「国家観や政治信条、政策(特に安全保障政策、財政政策)が最も近い」(黄川田仁志氏)、「国家観、安全保障政策に共感を覚える」(山口晋氏)としている。

 岸田氏には「どんな声にも真摯(しんし)に耳を傾け、それを政策に落とし込み、丁寧な説明ができるリーダー」(村井英樹氏)、「幅広い分野で現実的な政策が準備できている」(大塚拓氏)など政策面への手腕や「今、必要なのは人の話を聞くタイプの総裁」(土屋品子氏)など、人柄への評価も寄せられた。

 百武公親氏は野田氏の推薦人となっている。

 一方、新藤義孝氏は「総裁選挙管理委員として、公正を期すため」として回答を控え、山口泰明氏は「党四役の選対委員長としての役割と影響力を考え」として未定とした。

 菅政権についてはデジタル庁の設置やワクチン接種の促進、携帯電話料金引き下げなどを評価する声が多かった。一方、「発信力に欠けていた」や「説明が不十分」との指摘もあった。

 自民党県議団の有志は岸田氏を支援する会を立ち上げ、団所属議員49人のうち38人が支持している。

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